目次
背景
- 何事も、人のマネージメントが一番大変な問題
- 人は経験から自ら学習し、期待する結果を得るため、こちらの反応を予測して行動している
- 意味不明な行動をしていたとしても、わざと混乱させる為にやっている事もある
- 他方、コンピューターの管理は比較すると簡単
- なぜなら、コンピューターは指示通りに動いてくれるから
- もし、コンピューターは期待通りに動かなくても、自分がほぼ100%間違っている
- 故に、人のマネジメントはコンピュータと比べてかなり大変
- ただし、最近はIvy Lee method + DPIの組み合わせによって安定稼働してきている
- アジャイル開発のデイリースクラムや日報に近いかもしれない
用語
- Ivy Lee Method:
- PRコンサルタントのIvy Leeによって開発された時間管理手法
- 6つのTODOsを前日に決める手法
- DPI:
- Daily Performance Indicatorの略
- 日次成果指標の意味、毎日の勝敗を明確化する目的
Ivy Lee Methodの手法
Ivy Lee Methodは、非情にシンプルに次の4つのStepsを行う手法。
- 前日の内に翌日達成したい事項を6個書き出す
- 重要度順にその事項を並び替える
- そしてそれらの事項を順番に一つずつ取り組んでいく
- 終わらなかったらその次の日の事項へ加える
Ivy Lee methodの狙い
Ivy Lee Methodの狙いは次になる。
- 6つのタスクに選択と集中する
- あえて一日にやる事の上限を決める
- 考える事(計画)と手を動かす事(実行)を別々に分ける
- 手を動かす時は考えない
- 実行時の迷いや決断疲れをなくす
- 全部やらなくてもいい
- 終わらなくてもも悔やまず、明日に回す
管理方法
管理者が作業者のタスク管理をするとき、Ivy Leeメソッドとマネジメントは相性が良い。
アクターは次の2つ。
- 作業者
- 管理者
具体的なステップ。
- 作業者は事前報告としてIvy Leeメソッドでやる事を事前に決めて管理者に報告する
- 事後報告として、管理者または作業者から進捗確認を一日の終わりに行う
- 管理者は事前報告された6個のタスクをベースに、DPIのスコア(x/6)を出す
- DPIスコアが低いときのみ、原因分析と対策を立ててもらい翌日から改善する
- 作業者は次の作業日の為に、Ivy Leeメソッドで計画を行い業務終了となる
- これらをテキストベースでログを残してやり取りをする
この方法の場合は、事物が決定的アルゴリズムに従うので次のようなメリットがある。
- タスクの合意形成が事前に取れている
- タスクを作業者が決定する
- 予定調和に課題解決が前進する
結論
- なんでも想定内で進めば苦労はないが、そうはならないので、決定論的に物事を進めるのが良い
- マイクロマネジメントをせず、ルールによって自律的に動いてもらうのが一番
- 結局は、手間がかからず自動でうまくいけば最高という事
参考文献
- The Ivy Lee Method: The Daily Routine for Peak Productivity
- Charles M. Schwab - Wikipedia
- アイビー・リー - Wikipedia
- (1) 【ビリー・ジョエル】 アレンタウン 【日本語翻訳ver.】 - YouTube
- PRの父と言われるアイビー・リーとは | Lizck
- Understanding Ivy Lee’s declaration of principles: U.S. newspaper and magazine coverage of publicity and press agentry, 1865–1904 - ScienceDirect
- HackMD
- How To Be More Productive by Using the Ivy Lee Method
- アイゼンハワーマトリクスの領域と実践時のコツを解説 [2024] • Asana
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