目次
概要
最近見ているドラマのaltered carbonを見て精神と肉体の分離は必須と感じた。 そのため、用語のメモを残す。
Altered Carbonとは
- Altered Carbonはリチャード・モーガンによる小説であり
- タケシ・コヴァッチ・シリーズがドラマ化したもの
- 360年後の未来の話
- 人間の精神はデジタル化(DHF)され、体内のスタックと呼ばれる装置にバックアップされる
- 精神がスリーヴと呼ばれる別の肉体に転送されることで死は回避され
- 別の惑星に精神を転送が可能な時代
用語
DHF(Digital Human Freight)
デジタル化された人の心、魂、精神。およびそのデジタル化技術。
スタック(Stack)
DHFを保存したメダル状のメモリーデバイス。ナディア・マキタによって発明された。全人類は1歳になると脊髄上部(うなじ)に埋め込まれている。作中では魂と同義に扱われることが多い。Cortical Stack。
スリーヴ(Sleeve)
代替用の肉体。物品のように販売されているが、高価であり、主な所有層は富裕層に限られる。一般層向けにはリースやレンタルされたり、社会保障として事故被害者に無償貸与されたりすることもある(ただし選り好みは出来ない)。
ONI(Ocular Neural Interface)
眼球神経インターフェイス。スティック上の機器で眼球に薬剤を噴射し、AR眼鏡なしに視界に様々なデジタル情報、インターフェイスを表示、また記録できる。なお、一瞬ではあるがONI化した瞳が(鬼のように)蒼く輝く描写がされる。
ニードルキャスト(Needlecast)
光速を超える情報送信技術。ドラマのなかではスタックのバックアップに使用するシーンが何度か登場する。またニードルキャストを使えば他の惑星にあるスリーヴへスタック(正確にはDHFコード)を瞬時に転送することも出来る。
メト(Meth)
自身のクローンスリーヴに魂を転送し続ける不死的存在。富裕層、特権階級の集団を指す。
RD(リアルデス)
二十七世紀における死。一般的にスタックが破壊されることを指す。
ハーランズ・ワールド
日本人と東欧人が植民した惑星。タケシ・コヴァッチの出身でもある。
ストロングホールド(Stronghold)
ハーランズ・ワールドのエンヴォイの本拠地。
まとめ
- 現代社会では、人間の肉体と精神は不可分な扱いとなっている
- しかし、生体工学の発展に伴い、体の入れ替えも将来的にできるようになるだろう
- その時に大切なのは精神、つまりCortical StackにDHFとしてコード化して保存されるソフトウェア
- 肉体というハードウェアではなく、コピーが可能な精神というソフトウェアが大事
- その観点から、我々の運動や食事などの活動も実は単なる肉体の維持や更新作業と捉えられる
- 精神をデバイスに保存できれば実体二元論は正しい事が証明できるだろう
- 上の画像は完全な神経回路が明らかになった線虫(Caenorhabditis elegans)のConnectome
- グノーシス主義ではないが、あくまで肉体は精神の器に過ぎない