目次
概要
- 結局は何でも人(AIも含む)であり、人は感情や言葉で動く
- その言葉では、中途半端に曖昧さを残して要請すると相手に伝わらない
- 人もAIもプロンプト(言葉)次第
- そこで、RFC2119を調べたのでメモ
RFCとは
- RFCとは、
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(コメント募集)の略 - RFCはインターネット技術に関する公式な文書を指す
- RFCは、プロトコル、手順、プログラム、概念などを定義するために使われる
RFC2119では、技術仕様書における要求事項のレベルを明確に示すためのキーワードを定義している。
RFC2119の命令的用語の定義
RFC2119の命令的用語の定義をまとめると、要請は次の3段階に分かれる。
- 強
- 絶対的な要件
- 中
- 強く推奨されるが例外が許容される要件
- 弱
- 完全に任意の選択肢
それぞれの肯定と否定は次になる。
強さ | 肯定的表現 | 否定的表現 |
---|---|---|
強 | MUST, REQUIRED, SHALL | MUST NOT |
中 | SHOULD, RECOMMENDED | SHOULD NOT, NOT RECOMMENDED |
弱 | MAY, OPTIONAL | MAY NOT |
NOTE: MAY NOTはRFC2119では未定義
要請の実行力を強める方法
RFCの要請の実行力を強めるにはいくつかテクニックがあるが、特に重要なのは以下。
- (人間相手の場合は)主語で代名詞を使わない
- シンプルかつ簡潔に書く
- 平叙文を5行程度の箇条書きでまとめる
- 客観的な要請に至った理由・事実・経緯などを示し三段論法likeにする
- RFCとして相手に投げて、相手のコメントをもらう(相手の同意の為)
例
実際に友達に送ったRFCの例。
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注意点
- 要請や要求は大切だが、あくまで手間のかかる指示手段の一つに過ぎない
- 本来は要請せずとも相手に自動でやってもらえる座組や仕組みを整えるのが大切
- 故に、1から10まで支持してマイクロマネジメントするのはナンセンス